高低差のある敷地故に現状では自動車やトラクターを建物がある上段部分の広いスペースに停めることができないという点がお悩みでした。
また、車両を建物のある上の段に登るためのスロープを造るにあたり、
お庭の土留になっている既存の玉石積も一部弱くなっている箇所もあるため改修したいとのご要望でした。


プランニングにあたり、玉石積を撤去した後、玉石積の一部残す部分の玉石との違和感がなく、
更には高さ1.2ｍの土留を行うために頑丈な化粧タイプの土留用CPブロックを使用しました。
また、登る部分と玄関までの階段及びスロープとの取り合いにおいて、ハーフムーン（半月）を描いたお庭を中心に、
半円状の車路と玄関正面部分とを分岐させて、アプローチ階段とスロープを配置してみました。

また、正面階段左側にはピンコロ石積による花壇を設けて、
シンボルツリーにカラタネオガタマH2.0を植栽し、その他にはブルーベリー、斑入りヤブラン、
ワイルドストロベリー、ラベンダー、ローズマリー、チェリーセージなどハーブ類を沢山植栽しました。
また、既存庭園の改修においては、お手持ちの石臼があったので、蹲いの水鉢として使用し、既存の庭石や、
ドウダンツツジ、ツツジ、アジサイなどを移植して新しい庭園へと作り替えてみました。

お庭が完成してから、車やトラクターを新設したスロープにて上の段に上げて頂き、その使い勝手の良さを体感して頂き、
また、アプローチ、階段も以前より使い勝手が向上したと、うれしいご感想を頂戴しました。