建物を建て替えられて、一緒に外構も変えたいというご依頼だったＹ様。
建物がどっしりとした和風の木造建築で、それに合わせたボリュームのある外構と奥様が楽しめるような洋風の雰囲気も取り入れたいというご希望でした。

まず心がけたのが建物に負けない素材を選び、アプローチや門周り、スロープなど全てを通常のサイズより広めにしてゆったりとした配置にすることでした。
そして和と洋とのバランスを取ることです。
若干和のイメージを強めにして、その中で洋のアクセントを取り入れるようにしました。
例えば門塀は御影石を使用しているのですが、石の仕上げと大きさを変えることで表情を出し、表札を江戸硝子のカラーにすることで洋のテイストを加えます。
アプローチは奥様の寄植華道の作品を飾っていただけるように、御影のピンコロ石で花台を作りました。天端は洋風でも使われているグリーン系の砂岩の乱貼りを使用しています。
樹脂製の洗出しにも同じグリーン系の石のアクセントを入れたのですが、こちらは方形で和のイメージです。
アプローチ際も植栽やグッズは洋風で、片方は竹を入れて和でというように和と洋が入り混じっているのですが、双方の反発しない素材を選んで慎重に検討しレイアウトすることで、重厚でありながら軽快。
和風のお庭でもガーデニングがしっくりくる。
そんな外構を作り上げることができました。
ガーデンの方には、Ｙ様に植えていただいた寄植やグッズを入れておきます。