エクステリア施工例
建築設計事務所の弟さんのご紹介で、初めてお会いしたN様。建物に合ったデザインで旧宅と新宅を行き来できるようにレイアウトして欲しいというご要望でした。
あと水はけが良くないのでそれを解消することを優先して欲しいとのことでした。
心がけたのはモダンになりすぎないモダン。
お施主様のご両親も旧宅に住んでみえることもあり、どこか和を感じることの出来る空間にデザインをしたいと思いました。
(ちなみにこういう和モダンのデザインは私、大好きなパターンなのです)
設計士の弟さんのアドバイスを随所にいただき、N様ご家族と、私達作る側が一体になって完成したエクステリアです。
まず門周りで特筆すべきなのは、千本格子です。
通常私達だと門扉の柱を見せないようにしようと壁を立てがちなのですが、あえて縦格子を前面に持ってくることでインパクトのある仕上がりになりました。
ちなみにソヨゴの足元にスポットライトがあるので、夜になるとコンフーサの葉陰と格子の陰影が本当に素敵で、奥様にも気に入っていただいています。
アプローチは300角の平板でバリアフリーとし、旧宅と新宅を結ぶことで奥行きを感じることが出来る気持ちのいい空間です。
そして旧宅の前には奥様とお母様も一緒に選んでいただいたカツラの木をシンボルツリーとして使用。
今は葉を落としているので、新芽が顔を出す春が楽しみです。
ちなみにこのカツラには普通の支柱のしたくないという思いが工事に携わった人全員にあり、急遽地下支柱に変更し外側からはわからないようにしたことによって樹形の美しさを生かすことが出来たと思います。
門塀の裏面にはご両親が畑で取ってきた野菜をすぐ洗えるように、蛇口が設けてあります。
敷地内の水はけの悪さは、細心の注意をはらって監督の吉村さんが土間コンクリートに勾配を取り、U字溝を設置したことによって解消されました。
工事前は敷地内がかなりぬかるんでいたのですが、水がすっきりと流れるようになったので喜んでいただいて、私達も本当にうれしかったです。
お施主様とは友達のように親しくしていただいて、私にとっても思い入れ深い現場の一つとなりました。