建物に合う外構をご希望されました。

建物正面の左角には給湯器や室外機が設置されていたため、その場所に門壁をどのように設置するかが最初の課題でした。
こちらのお宅の場合、機器類の目隠し効果を持たせることも門壁の重要な役目でしたが、そのためには背後に設置している機器類のメンテナンス性や放熱のための通風の確保も必要だったため、曲線を用いてデザインした門壁の背後にメンテナンスのためのスペースを設けると同時に、15センチ角の窓を3ヶ所設けて通風を確保できるようにデザインしています。室外機は背が低くあまり目立つ大きさではないため、その部分には門壁ではなくアルミ柱を並べて圧迫感のない目隠しを設置しました。
これによって、門壁だけでは単調になりがちな門まわりにアクセントをプラスしながらも、門壁との一体感を感じさせるデザインに仕上げることができました。
お庭にはウッドデッキを設置し、一部にオリーブ、ハーブ類を植栽。
それ以外は完成後お客様が手を入れて多目的に楽しんでいただけるようにと、山砂を敷いた状態で仕上げています。
花壇はお客様がホームセンターでコンクリートレンガを購入し、ご自分たちで設置されたものです。
道路側にある浴室やトイレ、居室の窓には目隠しを窓の部分だけにして圧迫感を軽減すると同時に、ボックスウッドなどの低木を足元に植栽し緑でボリュームを持たせました。
フェンスの面積を減らすことで、コストダウンにもつながっています。